会社や学校で同僚と差を付けましょう!
記事のポイント
- OODAループの概要説明
- PDCAサイクルとの違い
- OODAループはまだまだ知られていない
この記事を読み解けば、同僚と差をつけるこんな会話もできます!
さぁ、インプット開始です!
もし簡単にだけ知りたいと言う方は、下記の関連記事をご覧ください。
目次
OODAループとは?概要と歴史を解説
OODAループとは、
・みる Observe
・わかる Orient
・きめる Decide
・うごく Act
・みなおす Loop
の頭文字からなづけられた、あらゆる分野で応用できる思考法のことです。
その応用先はビジネス、教育、スポーツ、政治など幅広いですが、今回はビジネスシーンで使われるOODAループをピックアップして解説します。
OODAループを具体的に解説
この世の中、成功の鍵は「行動」です。
どんなことも最速で失敗し最速で再トライする人が成功しています。
しかし、ただ闇雲に行動すれば良いうと言うことではありません。
OODAループは、状況を認知し行動するまでの方法を教えてくれます。
それではその具体的な考え方をインプットしましょう!
→世の中のトレンドをみて、今後の展開を観察する。
→どうしたいかビジョン(目的)を描く。
→実現するための戦略(手段や方策)を描く。
→戦略を具体化する行動方針(作業)を描く。
→ビジョン・戦略・行動方針に基く行動を決める。
→とりあえずやってみる。
→効果のないことを止める。
→行動方針と戦略を見直す。
→有効な戦略そして行動を再トライする。
後ほど詳しく解説しますが、「OODAループ」は”行動型”です。
そのため、いかに早く「うごく(Act)」にたどり着けるかがポイントです。
OODAループの歴史
OODAループは、米空軍大佐のジョンボイドにより考えられたあらゆる分野で適用できる戦略の一般理論(grand theory of strategy)です。
当時から世界の軍事戦略を大きく転換させてきましたが、現代ではビジネスの世界でも適用され、今まさに注目の思考法・戦略理論です。
実際に海外企業をはじめ、日本国内の企業でもOODAループを導入しています。
しかしまだまだ認知で言えば10%程度だそうです。。
今のうちにOODAループを知って身につければ、周りと差を付けられるチャンスです!
PDCAサイクルとの違いは?
PDCAサイクルはそもそも統計を使った品質統制の方法で、生産現場の品質管理向けに日本で作られた思考法です。
しかし、日本ではPDCAサイクルが経営に使われるようになって来ました。
PDCAサイクルは、
・計画 plan
・実行 do
・評価 check
・改善 act
というプロセスの思考法です。
PDCA経営で上手くいかない企業の特徴は、「計画を立ててからでないと行動できない」と決めつけており、計画(Plan)に無駄に時間を費やしています。
OODAループはここが異なり、とにかく行動する考え方です。
ビジョンのためにまず戦略を練る考え方
OODAループ
ビジョンのためにすぐ行動をする考え方
OODAループの使い方について
OODAループは”行動型”ですが、重要なのは行動のフェーズに早くたどり着くことです。
「うごく」の前に、みる・わかる・きめるの3ステップがあります。これをいかに早く実行できるかがポイントになるということです。
この3つのステップについて順に解説していきます。
- みる Observe
「みる」と言っても、ただボーッと世の中を眺めていれば良いわけでありません。
環境の変化や、人生にとって重要なことを、気づく必要があります。
気づかないと、「行動しよう」とは思わないですよね?
関心を持って、変化に気づくことです。
つまり関心を持てる環境づくりが必須です。
そして現代では世の中のムーブメントの多くはSNSの中にあります。
(結論)
TwitterやインスタなどのSNSをやろう。
あれは”ニュースアプリ“です。
- わかる Orient
「わかる」とは「理解する」ということではありません。
「納得=腑に落ちる」 と言うことが求められます。
そしてこの「わかる」がOODAループを正しく活用できるかの生命線です。
「最も重要」ということ。
「みた」ことを腑に落とすには、自分の持つ”イメージ”と「みた」ことに紐付けが必要です。
この財布高いだろうなと思って値段を見て高かったら、”やっぱり!”と納得しますよね?
そしてここからが重要!
「この財布高いだろうな」と思った根拠を常にアップデートしなければいけません。
誤ったままの自分の”イメージ”では永遠に腑に落とすための”紐付け”ができません。
「わかる Orient」の本質は「事前準備」です。
普段から情報に触れ、学び、「納得するための準備」こそ「わかる」の本質です。
そのためには「勝手に自分で理解する」自己完結型にはなってはいけません。
(結論)
自己完結型の完璧主義者になるな。
普段から情報に触れる環境を作ろう。
やっぱりSNSが手軽!
- きめる Decide
「きめる」とは「決定」ですが、少し噛み砕くと「意味付けする」ということです。
「みる」ことで情報得て、
「わかる」ための準備ができても、
「きめる」ための情報量と質は足りていますか?
となってしまうといつまで経っても「うごく」に移れないですよね?
今あるだけの「わかる」に「うごく」ための「意味」があれが良いのです。
だから「わかる」に「意味付けする」作業が「きめる」ということです。
そしてここのポイントは「瞬時」に「うごく」に移ることです。
意味付けした自分を疑って悩み倒すループに入ったら終わりです。
(結論)
「きめる」を終えたら思考停止して、
瞬時に「うごく」ようにしましょう。
OODAループで重要な3つのステップを解説しました。
ご覧の通り、OODAループは普段の日常からの準備が必要です。
まずは、情報に触れる環境づくりから始めてみましょう!
OODAループ成功企業「トヨタ」
ビジネスパーソンの方は「トヨタ生産方式」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
よくトヨタはPDCAサイクルの代表企業として紹介されますが、実はOODAループで回っています。
その根拠にトヨタの経営陣も「OODAループになっている」と話していますし、
何より、OODAループを提唱した米国空軍ジョンボイド自身が、「トヨタがビジネスの世界で最も成功しているOODAループを適用している企業である」と言っています。
トヨタに限らず持続的に成長している企業や、特にスタートアップ企業は自然とOODAループ型の経営思考になっています。
「行動に価値がある」とトップビジネスの界隈では最近よく聞きますが、その通りです。
「OODAループ」解説のおわりに
みなさまお疲れ様でした。
いかがでしたでしょうか?
PDCAサイクルは決して間違いではありませんが、Pの部分で無駄に時間を費やすことはナンセンスです。
OODAループの思考法を是非お試しください。
もし、「記事が難しかった」「もっと簡単でいい」という方は1分でOODAループを理解できる記事も用意しましたのでご覧ください。
ご自身や会社のビジョンにあった思考法でトライしてみてください。